一人暮らしゆらゆら日記

一人暮らし。ゆらゆら揺れている毎日の暮らしと心。

猫のしあわせ

うちの前の広場にいつも1匹猫がいて、最近は白い子の縄張りになりました。
午前中、暖かな日差しの中でお休み中の白い子を発見。

なんて気持ちが良さそうなんでしょう。
時々寝返りうったりして。

私は、いずれ保護猫を迎え入れたいと考えていますが、こんな様子を見ると、保護されるより外でも自由にしておいたほうが幸せな子もいるのだろうなと思います。


以前、近所に10歳くらいで毛玉だらけのサビ猫がいて、遠くから見ると古い雑巾のような、見ていてちょっとかわいそうに思える風貌でした。
彼女は来る日も来る日も、日当たりの良い駐車場にいて、通りかかる人にご飯をもらっていました。
けれど人には媚びない猫で、まるで衰退した旧家の貴婦人のよう。


その猫を「汚い」という人と、「頑張って生きているコ」と熱烈なファンになる人とに二分していました。
彼女はもらった餌を子猫に分けることもあって、駐車場の目立つところにいるのは、餌をもらうためのおとりになっているようにも思えました。


ある日、あまりに毛玉がひどいので獣医さんに相談したら「口内炎ができていて毛繕いが出来ないのかもしれない」と言われ、捕獲して病院に連れて行こうとしたことがありました。
けれど用心深くて失敗。
ただ、よく考えたら、あの毛玉があるから寒い冬も、蚊だらけの夏も乗り越えられたのかなあと。
保護することも考えたけれど、ある日、猫の集会なのか20匹くらいの猫に囲まれた彼女を見て「私より仲間が多いやん」と思ってやめました。


その後、急にその周辺から猫がいなくなって、彼女とも会えなくなりました。
桜猫なので、団体が保護したのだと思うのだけれど....。


彼女にとって、毎日暖かな駐車場で自由でいるのと保護されるの、どちらが良かったのだろうと、今でもよく考えます。

広場の先代猫はビニールシートがお気に入り