一人暮らしゆらゆら日記

一人暮らし。ゆらゆら揺れている毎日の暮らしと心。

ミイラ展

ミイラ展に行きました。

エジプト、ペルー、ヨーロッパ、中国、そして日本と世界各国のミイラの歴史が展示されているこの展覧会、東北のお寺に即身仏を観に行こうと思ったことがある私には外せないイベントでした。


展示されたミイラには歴史を感じられて、感慨深いものがありました。
ガラスケースに収められ、布に巻かれたミイラの上に、CTスキャンされたミイラの3D画像が映し出されていたのにはちょっとびっくり。
SF映画を見ているようで、今の展覧会のハイテクぶりに感心しました。


ひとまわりするとミイラのことがよくわかる展示になっています。
その中に1つジーンときた映像がありました。


パプアミューギニアで、今も亡くなった人をミイラにしている部族がいるのだとか。
遺体を燻製のように燻して作るので、かなりの日数がかかるようです。
それを作るのは親族なのだそう。
出来上がったミイラは、村が見下ろせる山間に座っていて、残された親族を見守ってくれている....。
なので、その場には朽ちかけたミイラがズラーっと。。


というとちょっと怖いのですが、そこの部族は、人が亡くなってもミイラにすると、この世に生き続けるという考え方を持っているので大丈夫。
怖いどころか、亡くなった後も会いに行けるわけです。
一人ぼっちになってつらいことがあった時、山の上で座っている家族のミイラに会いに行けば、少しは慰められるような気がします。
若い時は絶対思わないけれど、親を亡くした今ではそんな気持ちも理解できて、妙にあたたかい気持ちになりました。


展覧会会場を出てお土産売り場にゆくと、ミイラのガチャがありました。

なんたる冒涜!と思いつつも、これも欲しかったので一回だけやりました。
猫のミイラが欲しかったんだけれど

人のミイラが出てきました。
まあ、この方がお土産らしいかな。

上野の国立科学博物館で開催されていますが、建物が素晴らしく、なんだか上野ではないみたい。(常設展も素晴らしかった)
雨上がりだったので、紅葉の上野公園は緑のいい香りがしました。

帰りは久しぶりに仲御徒町まで足を伸ばし「うさぎや」でどら焼きを、松坂屋でお正月用のお菓子を買って帰りました。
「うさぎや」のどら焼きは、スポンジのきめが細かくて弾力があり、あんが水々しくとても美味しかったです。